「妊娠中は水を飲んでも太る」なんて言われるくらい、妊娠中、特に妊娠後期は体重の増加が加速してしまうことも多いもの。
わたしも妊娠後期の体重増加は著しく、1週間で1キロ増加していたときは先生から注意を受けました。
先生に怒られたくなくて、妊婦健診前には食事を控えて、終わってからいっぱい食べるという小さな抵抗をしたことも…^^;
食事に気を付けていても体重が増えてしまうので、妊娠中は水を飲んだだけで太るというのは本当なのでは?と思ってしまいました。
ただ、実際は妊娠中に水を飲んだだけでは太りません。むしろ、妊娠中の水分摂取はむくみの解消にも効果的なほど大切なことなのです。
妊娠中の体のことや、水分補給のポイントについてまとめてみました。
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妊娠中は太りやすい&水分不足になりやすい
妊娠中は、身体が出産や出産後に向けてエネルギーをしっかり蓄えようとするため、太りやすくなります。
赤ちゃんの体重分以上にママの体重が増えるのは、普通のことなんですね。
また、妊娠中は水分不足にもなりやすいと言われています。
その主な理由はこちら。
・汗をかきやすい
・頻尿で水分を控えてしまう
・体重増加が気になって水分を控えてしまう
妊娠するとつわりに苦しむことも多いもの。つわりの程度は人それぞれですが、つわりが重いママは水すら飲めないということもあります。水分が摂取できなければ、脱水症状を引き起こしてしまう可能性も。
また、妊娠中は暑がりになったという経験がある方も多いのではないでしょうか。妊娠中は体温が高くなり、妊娠前よりも汗をかきやすくなることも。汗をたくさんかくと、その分身体の中の水分は奪われていきます。
さらに、お腹が大きくなってくる妊娠後期は、頻尿に悩まされることもあります。大きなお腹を抱えてトイレに行くのが面倒になって、水分を控えたくなることもあるでしょう。
また、妊娠後期は体重が著しく増加してしまうことも多く、水分の摂取を控えてしまうことも。
水を飲んだだけでも太る気がしてしまうんですよね…。
とっても分かります。
水分不足が身体に与える影響とは
水分不足に陥りやすい妊娠期ですが、身体が水分不足になると、巡りが悪くなります。血液循環が悪くなると、むくみや疲れ、冷えの原因に。老廃物もスムーズに排出されなくなってしまいます。基礎代謝が低下する原因にも。
基礎代謝が低下すると、消費カロリーが減って太る原因に。
また、筆者もそうだったのですが、妊娠中は便秘になりやすいんです。妊娠中でも飲める薬をもらって解消することも可能ですが、自然にお通じが良くなるに越したことはありません。水分不足になると、より一層便秘になりやすくなってしまいます。
水分不足は、ママ自身の身体にとっても、お腹の赤ちゃんにとっても良くない影響があるんですね。
水分不足は身体に悪影響。水を飲むと太る気がするからと言って、水分の摂取を控えるのはおすすめできません。
反対に、水分をきちんと摂取することで、水分不足によって起こる悪影響を防ぐことができます。しっかりと水分補給をして、身体の巡りを良くし、むくみや便秘を解消させましょう。
3つのポイントをおさえて適切な水分補給を
こちらでは、妊婦さんの水分補給について、飲む量やタイミング、おすすめの飲み物などをまとめてみます。
ポイント1:飲む量はどのくらい?
厚生労働省によると、水分補給の目安量は1日2.5リットル。食事からも水分は摂取しているので、飲料水からは1.2リットル程度の摂取が目安のようです(参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動)。
ただ、これは一般的な場合。妊婦さんの場合は汗をかきやすく、その上つわりで吐くなどするとさらに水分は失われてしまいます。いつもよりたくさん飲むというイメージで、しっかりと水分補給をしましょう。
普段からあまり水分をとらない人は、意識的に飲むようにすると良いですね。
ポイント2:飲むタイミングにも注意
一気にたくさんの水を飲むのは難しいもの。しかも、がぶ飲みは身体に吸収されないまま排出されるだけになってしまうため、水分補給の意味があまりありません。
1日の中で少しずつ飲んでいきましょう。水分補給のおすすめのタイミングはこちら。
・食事の前後
・運動中、運動の前後
・入浴の前後
・就寝前
寝ている間に水分は失われるため、就寝前&起床後は水分を摂取するのがおすすめです。また、体重の増加が気になる場合は食事の前に水を飲むことで、自然と食べる量を減らす効果が期待できます。
妊娠中は激しい運動などはできませんが、軽いウォーキングやストレッチなどをする際は水分補給を行いましょう。入浴中も汗をかくため、前後の水分補給が大切です。
ポイント3:何を飲むか
何を飲むかも重要。おすすめなのはこちらです。
・白湯
・麦茶
・牛乳
・ルイボスティー
・たんぽぽコーヒー
・カフェインレスコーヒー
・砂糖を含まない炭酸水
一方でミネラルを多く含む硬水は飲みごたえがあり、苦みを感じることも。ただ、便秘に悩む妊婦さんは硬水を飲んでミネラルを摂取することで、便秘解消につながるかもしれません。
妊婦さんが飲む水は軟水でも硬水でも大丈夫なのですが、生まれてくる赤ちゃんには軟水がおすすめ。ミルクの調乳に使う場合などは、内臓への負担が少ない軟水を選んであげましょう。
赤ちゃんのミルク作りに関してはこちらを見てみてくださいね。
>>>ミルクに水道水をそのまま使ってもいい?知っておきたい3つの注意点
>>>ウォーターサーバーのお水でミルク作りはだめ?何を基準に選ぶ?
次は、妊婦さんが飲んではいけない、飲みすぎに注意する飲み物をまとめてみました。
・カフェインを多く含む飲み物(コーヒー、ココア、紅茶、緑茶、ウーロン茶、コーラ、栄養ドリンクなど)
・糖分の多いジュース、炭酸飲料
・スポーツドリンク
お腹の赤ちゃんへの影響を考えると、アルコールやカフェインは控えるのがおすすめです。カフェインには利尿作用があるため、水分不足にもつながります。
カフェインレスコーヒーやルイボスティーなどを取り入れて、ほっと一息つく時間も楽しめると良いですね。
ジュースやスポーツドリンクなどの糖分が入っているものは、飲みすぎに注意が必要です。太る原因になってしまいます。
まとめ
妊娠中は水を飲んだだけで太るわけではありません。むしろ、水分補給はしっかりと行うことがおすすめ。
妊娠期は太りやすく、水分不足に陥りやすい状態です。水分不足はママにも赤ちゃんにも悪影響を与えてしまいます。水の飲み方、飲むタイミング、飲む物に注意して、適切な水分補給で妊娠期を乗り切りましょう。
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